中国と台湾どっちがオススメなの?
今回はそんな疑問にお答えします!
この記事では、留学するなら中国と台湾どっちがオススメかを、私や友人の体験談を交えながら解説します。
今後中華圏に留学しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
結論
まず結論から言いますと、
中国語力をあげたいなら中国!
留学生活を楽しみたいなら台湾!
です。
もちろん、台湾では中国語力が上がらない、中国では留学生活を楽しめないという訳ではありません。
あくまでも中国と台湾を比較したら、ということですね。
なぜこの結論に至ったか?
それは中国と台湾それぞれに留学するメリット・デメリットを知れば、よく分かります。
それでは、一緒に見ていきましょう。
中国に留学するメリット
まずは、中国に留学するメリットを3つご紹介します。
メリット
- 授業のレベルが高い
- 留学先の選択肢が多い
- 文化や歴史を学べる
メリット①:授業のレベルが高い
上海に留学していた友人Aと、台湾に留学していた私の授業内容は、下記の通りです。
- 友人A(中国):自分の書いた作文を発表する
- 私(台湾):教科書に沿って単語や文章を学ぶ
中国はアウトプット型、台湾はインプット型の授業だと言えるよね。
もちろん、1年後中国語力がより向上したのは友人Aを含め中国留学組でした。
帰国後、彼女たちが堂々と中国語を話す姿を見て悔しかったことを今でも覚えています。
メリット②:留学先の選択肢が多い
さて、国土の広い中国は台湾と比べてどれくらい選択肢が多いのでしょうか?
まずは、中国の留学先数です。
1,000校近い大学が外国人留学生を受け入れている。(引用元: トビタテ!留学JAPAN)
対して台湾。
台湾には153の大学と56の華語(中国語)学習センタ-がある。(引用元: トビタテ!留学JAPAN)
中国の約1,000校に対し、台湾は56校のみ。
つまり、中国は約20倍も選択肢が広がるということになります。
中国なら自分の希望に合った留学先が見つかりそうだね!
メリット③:文化や歴史を学べる
悠久の歴史を持つ中国には、59個もの世界遺産があります。(引用元: UNESCO World Heritage Center)
颐和园(頤和園)、长城(万里の長城)などはテキストでもお馴染みなので、実際に足を運んでみたいという方も多いのでは?
そういった世界遺産があることも、中国に留学するメリットの一つですね。
中国に留学するデメリット
次に、中国に留学するデメリットを3つご紹介します。
デメリット
- 中国人との交流が少ない
- 体調不良になりやすい
- 日本のSNSが使えない
デメリット①:中国人との交流が少ない
中国に留学して中国人との交流が少ないってどういうこと?
と思われた方、多いと思います。
またまた上海に留学していた友人Aと、台湾に留学していた私の体験談。
- 友人A(中国):
授業する棟だけでなく、寮も留学生と本科生で別々。そのため、普通に授業を受けて生活しているだけでは中国人の友達はできなかったとのこと。 - 私(台湾):
ルームメイトが台湾人2人と中国人1人。夜ご飯は毎日のように中国人のルームメイトと一緒に食べていました。
友人Aは中国人の友達を作るために、大学外で開催される日中交流会に参加したり、食堂で中国人に話しかけたりしたそうです。
デメリット②:体調不良になりやすい
中国に留学した人からよく聞く体験談、それは「体調不良」。
- 北京に留学していた先輩Bは、路上で売られている肉まんで食中毒になり、病院へ。
- 大連に留学していた同級生Cは、常にお腹を壊し、ストレスで血尿が出たそう…。
日本に留学していた中国人留学生Cも、帰国すると必ずお腹を壊すと言ってて驚いたよ。
中国人ですらお腹を壊すなんて、よっぽどなんだね。
デメリット③:日本で使えるSNSが使えない
LINE、Instagram、Xといった日本でよく使われるSNSも、中国ではVPNがないと使えません。
ただ、VPNも絶対とは言えないんですね。
昨日まで使えたVPNが急に使えなくなった、とかよく言ってたなあ
そのため、中国に留学する人たちとは事前にWechatを交換し、確実に連絡が取れるようにしていました。
LINEやInstagramでしか繋がっていない人たちとは、急に連絡が取れなくなることもあるということにも注意しなければなりません。
台湾に留学するメリット
続いて、台湾に留学するメリット3つはこちらです。
メリット
- 友達を作りやすい
- 治安が良い
- 日本のSNSが使える
メリット①:友達を作りやすい
親日国でもあり、フレンドリーな人が多いと言われる台湾。
留学中は向こうから声をかけてくれる台湾人が多く、極度の人見知りの私でさえ友達ができたんです。
友達がいたからこそ、1年間の留学生活を楽しめたな!
留学生活で友達の存在は大切だと、身を持って実感したのがホームシックになった時でした。
「日本が恋しい、家族に会いたい」と言うと、遊びに誘ってくれたり、絵を描いてくれたり…。
そんな彼女らの気遣いに、何度も救われました。
メリット②:治安が良い
経済平和研究所(IEP)の発表によると、2024年世界平和度指数ランキングは下記の通りでした(引用元: Global Peace Index 2024)。
- 日本: 17位/HIGH
- 台湾: 43位/HIGH
- 中国: 88位/MEDIUM
順位にかなりの差がある上、中国は平和度レベルも台湾・日本の一段階下となっているのが分かります。
訪台数が10回を超える私自身、危険な目にあったことは一度としてないよ。
日本と同等の治安レベルで生活できることは、台湾を選ぶ魅力の一つです。
メリット③:日本のSNSが使える
台湾ではLINE、Instagram、Xといった日本のSNSも問題なく使えます。
日本国内の家族や友達といつでも連絡を取り合えるのは、とても安心ですよね。
台湾に留学するデメリット
最後に、台湾に留学するデメリット3つです。
デメリット
- 日本語を話せる人が多い
- 授業のレベルが高くない
- 台湾華語と標準語は異なる
デメリット①:日本語を話せる人が多い
親日国で日本語が話せる人が多いということは、中国語学習者にとっては弊害になることも。
日本語ばかり話してしまうと、中国語力が身につきません。
敢えて日本語が話せない台湾人と仲良くなるのも手だね。
デメリット②:授業のレベルが高くない
私は日本の大学で2年間、中国語の基礎をみっちり学んでから、台湾へ留学しました。
そのため、一番レベルの高いクラスでも授業は余裕でついていける、むしろ物足りないくらいでした。
また、北京に留学経験のある韓国人は「簡単すぎるから」という理由で、途中から授業に参加しなくなりました。
台湾留学でも努力すれば中国語力を伸ばせるよ!
私が1年間の台湾留学で中国語力向上のために意識したとことを、今後別の記事でご紹介する予定です。
デメリット③:台湾華語と標準語は異なる
台湾の中国語は「台湾華語」と呼ばれるものですが、中国の標準語とは大きく4つの違いがあります。
①巻舌音が弱い
台湾華語では巻舌音(shi、zhi、chi)が弱いことが特徴です。
アナウンサーは巻舌音強めだけどね!
②単語が違う
特に食材に多いのですが、例えば「トマト」は、中国では「西红柿」、台湾では「番茄」と言います。
前の職場でも、Dさん(台湾出身)が「ぶなしめじの中国語は鴻喜菇でしょ」と主張するのに対し、夫(中国東北出身)は「蟹味菇だ」と譲らなかったそう。
③声調が違う
中国では1声でも、台湾では2声のことがよくあります。
例を取ると、学期の「期」は中国では1声(qī)、台湾では2声(qí)で発音します。
④繁体字を使う
中国は簡体字、台湾は繁体字を使用。
日本では簡体字を使っていたから、慣れるまで大変だったなあ
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最後に、ご紹介した内容をおさらいしてみましょう。
中国のメリット
- 授業のレベルが高い
- 留学先の選択肢が多い
- 文化や歴史を学べる
中国のデメリット
- 中国人との交流が少ない
- 体調不良になりやすい
- 日本のSNSが使えない
台湾のメリット
- 友達を作りやすい
- 治安が良い
- 日本のSNSが使える
台湾のデメリット
- 日本語を話せる人が多い
- 授業のレベルが高くない
- 台湾華語と標準語は異なる
それぞれのメリット・デメリットを知ることで、中国か台湾どちらに留学するか決めることができたのであれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう、再见!
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